歯を失ったままにしておくと、隣の歯が傾き、噛み合わせに支障をきたします。噛み合わせが悪いと食事を取るのも難しくなり、食が細くなって栄養が取れなくなります。よく噛まずに飲み込むと消化にも悪く、歯だけでなく身体の調子にも悪影響が出ます。 歯を失った状態で放置し続けると、やがて顎の骨もやせてしまうでしょう。
インプラントは乳歯、永久歯に続く「第三の歯」と呼ばれ、自分の歯のように噛めると評判の、手術で人工歯根を入れる治療方法です。
顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、その上に被せ物をして人工歯をつくります。
ブリッジには、両隣の歯を削らなければいけないという大きなデメリットがあります。インプラントであれば、周囲の歯に負担をかけることはありません。 部分入れ歯であれば、他の歯にバネをかける必要がありますが、この場合もバネをかけた歯に負担がかかっています。
総入れ歯は機能回復率が低く、食べる時や話す時に違和感が出てしまいます。 しかし、インプラントは骨に埋め込んでいますので、自分の歯と比べても違和感がなく、食事や会話を楽しむことができます。
当院では、ノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。ノーベルバイオケア社は歯科におけるインプラントを世界で初めて製品展開した近代インプラントシステムの先駆者です。世界シェアNo.1の信頼と安心・安全を提供いたします。
CT撮影で得たデータとシミュレーションソフトウェアを組み合わせて、治療計画をたてていきます。手術の前に骨の形態や質、神経の位置などを把握するため安心です。また計画通りにインプラントを埋め込むために、患者様ごとにサージカルテンプレートを作成して手術を行うため、難しい症例であっても安全にインプラントを入れることができます。
インプラント治療で注意すべきは、インプラント周囲炎です。口腔内環境が悪ければ、インプラント周囲炎にかかる確率も高まります。手術の前にはプラークコントロールを徹底し、歯周病にかからないようにします。できれば禁煙をおすすめします。(喫煙者は非喫煙者に比べ、インプラント周囲炎の罹患率が高くなります。)
インプラント手術の後も、定期的なメンテナンスに必ずご来院いただきます。
糖尿病の方は、インプラント周囲炎の感染リスクが高くなるので抗菌剤を使用します。 骨粗鬆症の方・骨粗鬆症のお薬を長期で服用されている方は、当院では治療をおすすめしておりません。ブラキシズム(歯ぎしり)のある方は、横揺れ、横噛みをするのでインプラント治療は難しいです。(インプラントは横からの力に弱いとされています。)
1まずはCT撮影を行い、骨量があるかを確認して骨密度を測定します。既往歴の確認も行います。
2確認の結果、手術が可能であれば術前検査を行います。
31次手術を行います。歯茎を切開して顎の骨を削り、インプラント体を埋め込みます。
4期間を置き、専用の装置で測定した結果、インプラント体と骨が結合していることを確認したら、2次手術を行います。 インプラント体の頭の部分を露出し、人工歯との連結部分(アバットメント)を装着します。
5歯茎が元通りになれば型を取り、上部構造(人工歯)を製作します。
1審査・治療計画
まずはレントゲン撮影とCT撮影を行い、骨量や骨の質を検査します。お口の中の型も取って、顎の形や噛み合わせを審査し、手術が可能であれば術前検査を行います。歯科医師は得られた情報をもとに、神経や太い血管を避けながらインプラントの埋め込み位置を計画します。
2インプラント埋入
手術は麻酔をかけて行うので痛みはほとんどありません。歯茎を切開して顎の骨を削ってインプラントを埋め込み、蓋を取り付けて粘膜を閉じます。骨の状態などによって、次のように術式が異なります。
【1回法の場合】1回法で行う場合は、インプラントに大きめの蓋を取り付け、お口の中にその蓋が見える状態にして手術を終了します。
【2回法の場合】2回法で行う場合は、一度目の手術では小さい蓋を取り付けます。治癒期間終了後に再び粘膜を開けて、大きな蓋に取り替えるための二度目の手術を行います。
3仮歯の装着
治癒したところで場合によっては、仮歯を作り、実際に使用していただきながら歯の形態や装着感などを確認していきます。噛み合わせや強度に違和感があればこのときに歯科医師と相談し、本歯の作成に向けて情報収集していきます。
4最終的な歯の装着
仮歯の装着で得た情報を基に歯並びや色をチェックして最終的な本歯を作製します。本歯が完成し次第、実際に装着し、治療が完了します。
5メンテナンス
治療が終わった後も、定期検査をしながらきちんと管理していきます。